「お金にこだわる人は汚い」なんて時代遅れのことを思っている人がいたら、ホントに残念。
お金は働いて得るもの。お金を得るのは月に1度とボーナスだけ。なんて人が結構多いと思う。
僕も半年前まではそんな大勢の1人だった。しかし、ニートにも関わらず着実にお金を増やしている友人が株の素晴らしさを語っているのを聞いて半信半疑で始めてみた。これがめちゃくちゃ面白くて、ズッポリとハマってしまった。
しかし、欲というものは恐ろしいモノで、投資した金額の倍くらいまで株が上がると「もっと上がるんじゃないか」なんて考えが頭を駆け巡り、その後急落。気づいたら半分以下の利益で売る、という状況に何度も直面した。
そんな僕のようにカモになりやすい、株初心者が主人公のマンガ『インベスターZ』がスゴく面白かったので紹介。
アベノミクスで株をやってなかった人は資産が目減りする
インベスターZの前に「投資の重要性」を僕なりに説明してみようと思う。マンガのことだけ知りたい方は飛ばしてOKです。
間違いがあったらヘルプミー。
「投資とかお金減るし怖いわー」って人もいると思う。しかし、安部総理の経済政策である「アベノミクス」によって日経平均株価が2倍になった。超簡単に言うと、株などの投資をしていた人は資産が2倍になっている計算。
やらなかったら損ではないけど、決して得もしないわけだ。今まではそれでも問題なかったかもしれないけど、増税は行われるし、安倍政権は物価上昇を行おうとしている。物価が上昇するということは、モノの値段が上がるということ。
日本に出回るお金を増やし、国民の手にお金を多く行き渡るようにして(お給料とかね)お金の価値を下げる。お給料が増えるとお金を沢山使えるようになる。なのでモノの値段を上げても、実質これまでと同じ生活が送れる。
ただ、これまでのアベノミクス作戦で「給料が増えた」と思っている人は少ない。でも、日本銀行は量的緩和っていう、お金の流通量を増やす作戦を去年の10月に発表し、着実に流通量を増やそうとしている。
オークションとかでもレアなモノは高い値段がついて、どこでも手に入るものは安い値段で終わる。それと一緒で、円が世の中にたくさん出回ることで、円の価値が低くなる(=円安)
円安は日本でモノを作って日本で売るだけならなんの影響もないけど、海外から輸入するモノに関しては、取引国が求めるのは同じ値段なのに、こっちは円安の分たくさんお金を渡さないと買えないことになってしまう。
たくさんの人が関わるモノの中で最近その動きを見せたiPhoneを作っているAppleだ。
Apple、SIMフリーiPhoneを1割値上げ 円安の影響か – ITmedia ニュース
今後もお給料が増えてる実感が無いのに円安が進んでいくと、モノの値段ばかりが上がって貯金が増えていないので、実質お金が減っているということになる。関係ないと思っている内に自分が関係している身の回りのモノの値段が上がっていく可能性がある。(アベノミクスが上手くいったら問題ないけど)
アベノミクスは株をやっているたった3%の人にしか恩恵がないという風潮について : 市況かぶ全力2階建
ということで、投資で自分のお金を守ることは、とても大事なことなのである!
投資に対する考え方の基礎を学べる
ということでインベスターZの話。
いろいろ株についての本を読んできたけど、知らなかったことや、色んな本に書かれていたけどピンと来なかったことがあって、実践に移せてなかったことが多かった。
理由を自分なりに分析してみると、株の本というのは、失敗にしろ成功にしろ、リアルに投資をした人のノンフィクション体験談が元になっているものが多く、疑り深い僕はどうしても完全に信用することができなかったからだろうと考える。どうしてもポジショントークだと思ってしまうのだ。
だけど、インベスターZは「フィクション」。なので、主人公の心理状態を自分と重ねられるし、株の基礎的な考え方がスッと頭に入ってくる。
1巻を読んでいつ売るかをあいまいに取引していた自分がめっちゃヤバイと思ったし、マンガで紹介されている通りの心理状況になって、現実逃避した末に残った塩漬け株も保持している。辛いぜ。
他にも反省するところ、勉強したと思っていたのに知らなかったことなど、一話一話かなり勉強になる。
フィクションかつマンガで投資を学ぶと、大事なことを実例で教えてくれるので実際に自分がトレードするときも色んなことを考えられるというのは意外だった。読み進めるうちに、お金を増やすことの大切さ、投資の異常なまでの面白さを改めて感じる。「日本人は投資が苦手」という思い込みも消えた。
まだ3巻までしか読んでないけど、これから6巻までKindleで読むのが楽しみ。ちなみに、このマンガは不思議とiPadだけじゃなくてiPhoneのKindleアプリで読んでいても読みやすい。複雑な構図の絵とかないからだろうな。
投資をやってない人は勉強にはならないと思うけど、物語を楽しめると思うので1巻だけでも読んでみるといいと思います。