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『ラジオNIKKEI 8都市 IRセミナー&櫻井英明 株式講演 in 金沢地場産業センター』で株式投資とはなんぞやを学んできた

地場産業センター入口

いつもポッドキャストで聴いてるラジオNIKKEI火曜日担当の櫻井英明さんが金沢にやってきて株式投資セミナーを開催すると聞いて行ってきました。

なんとこのセミナー無料です。なのに櫻井英明さんの著書「ETF(上場投資信託)なら、簡単安心なのにやっぱり儲かる!」が3名、商品券1万円分が1名に抽選で当たるという超太っ腹なイベント。かつ壺の押し売りもない、とてもお得なセミナーです。

上場企業4社の会長や役員、IR担当者などが企業の説明や中長期計画、今期の業績について説明してくれるこのイベント。最後には櫻井英明さんが「パラダイムシフトの時代の投資戦略」の講演が聞けます。

櫻井英明(さくらいえいめい)

日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。

櫻井英明のEimei.TVより

これまで本を読んだりネットで調べた知識で投資してきたんですが、上場企業で実際に株価を意識して働いている方や、元機関投資家のトレーダーの方から話が聞けるとあって、即参加を決定しました。

以前勤めていた職場は非上場企業だったので、株価を意識する習慣など全くなく、「上場企業」の感覚があんまりわからなかったんですよね。なので、実際に上場企業の現場にいる人の声をずっと聞いてみたいと思ってました。

株式投資に関する知識だけなら書籍やネットでどうにでもなりますが、会社で働く人の雰囲気だったり、どれくらい株主を意識しているかという細かいニュアンスを知りたかったんです。

株に関するイベントに参加するのは初めてだったんですが、めちゃくちゃ面白かったです!参加者と株の話もできたので、これまで自分の中だけで溜めてた株に対するアツいマグマを放出できました。

ちなみに今回のセミナーはネットから応募して抽選で当たった人だけが行けます。会場は満員じゃなかったので、恐らく全員が当選しているのではないかと感じました。

会場の雰囲気

地場産業センター 外観

今回の会場は地場産業センターの新館。初めて入ります。駐車場もあるんですが、開始20分前に到着した時はほぼ満車で、会場から最も遠い場所にしか停められませんでした…。

しかし、それ以外は超快適。トイレもあるし、自動販売機もあります。近くにセブンイレブンもあるので、今回のようにお昼をまたいでのイベントでも、問題なく過ごせます。

会場の入口にスタッフの方がいて、当選ハガキと引き換えに今回の参加企業4社のプレゼン資料、ボールペンなどのちょっとしたお土産を頂くことができました。

お土産
素晴らしきお土産たち

株主総会でもお土産が貰えるところもあると聞いていますが、きっとこんな感じなんでしょうね。

机があればMacを広げながら講演を聞こうと思ってたんですが、イスだけの部屋だったので断念。ノート持ってきてよかった。

年齢層は上でした。会場は若い方もちらほらいたんですが、ほとんどが高齢の方です。若い人は株なんかやってないで普通に働けという話ですよね、すみません。

ぼくが会場入りしたときには、櫻井英明さんやアシスタントキャスターで進行役の内田まさみさんは普通に会場にいました。ミスチルのライブみたいに時間になったら照明が落ちて、スモークマシンの煙がモクモクしてきて舞台の下からウイーンと上がってくる感じではなかったです。同じ桜井さんなんですが。

IRセミナースタート!

IRセミナー 会社説明

時間(AM11:00)になると、櫻井さんと内田さんがちょっとお話をしつつ、本のプレゼント当選者を発表する流れに。外れました。残念。

その後、IRセミナーがスタートします。今回の参加企業は以下の4社。

  1. T&Dホールディングス(銘柄コード:8795・東証一部)
  2. レオパレス21(銘柄コード:8848・東証一部)
  3. オプトエレクトロニクス(銘柄コード:6664・JASDAQ)
  4. カナモト(銘柄コード:9678・札証/東証一部)

それぞれ、企業の方の説明が30分、セミナー参加者の質疑応答が15分の45分が持ち時間です。

レオパレス21とオプトエレクトロニクスは知ってたんですが、他の企業は知りませんでした。

T&Dホールディングスの感想

T&Dホールディングスは生命保険の持株会社で、大同生命と太陽生命が売上の中核を担っています。

説明は中込賢次(代表取締役会長)さんが行います。四季報を見ると、年収988万円とめちゃくちゃ儲かってんな保険業界。という印象です。

生命保険のプラン内容に関してはあまり突っ込んだ説明をしてなかったのですが、明確に「どの顧客を狙っているか」を詳しく説明するとともに、これからの成長戦略や決算の数字に関しての丁寧な説明が印象的でした。

2016年3月度会社予想の経常収益は1兆8700億円と、そうとうデカイ会社ですが、直近の収益と利益は前年比減となっています。

質疑応答では、意識高いおじいちゃんが会社への質問ではなく、生命保険業界全体に関する文句を15分続けてしまったおかげで、確信に迫る質問を聞けずじまい。退場をお願い致します。

レオパレス21の感想

説明は宮尾文也(広報・IRグループ部長)さんです。

レオパレス21と言えば、人妻になられやがった堀北真希さんがCMをやってるので、知ってる人が多いと思います。

ご存知、単身向けアパートの賃貸を行っている会社ですが、建築請負といって、ただアパートを貸し出しているのではなく、「30年一括借上げシステム」なるものを行っており、オーナーと入居者の仲介業者的なこともしてます。

ラーメン好きがチェーン店より個人店を好むがごとく、有名企業よりもマイナー企業に投資することが多かったぼくはあまりチェックしていなかったんですが、とてもよさそうな会社だと感じました。

ネットで見ると悪評もありますが、最近は改善しているように感じます。

リーマンショックでの負債等をやっとチャラにできたようで、今期は復配が見込まれますし、事業内容も面白かったです。現在取り組んでいる賃貸のカスタマイズをはじめ、外国人の住居提供支援や雇用者の社員寮を1ストップで提供できるのが強みです。

外国人の不安や、企業の手間を大幅に削減する点に関しては、かなり社会的意義のある会社だと感じました。

また、1単元(100株)持ってるだけで、レオパレス21が経営する国内ホテルの宿泊費50%OFF券と、グアムのリゾートホテル宿泊費が無料の優待も付いているのでいい感じです。

JPX400の銘柄なので、ROE(株主資本利益率)も高く、株主へのリターンも期待できるのがいいですね。

終了後、50分の昼休憩が入ります。

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オプトエレクトロニクスの感想

オプトエレクトロニクスは、レジとかにあるバーコードリーダーのレーザーエンジンを作っている会社です。世界2位、国内シェア9割と、すごそうな会社です。

説明は志村則彰(取締役会長)さん。

個人的に、今回のIRセミナーでは最も気になっていた会社でした。

その期待を裏切らず、未来を見させてくれる説明にうっとり。今回の発表者である志村さんの話はとても面白く、もっと聞いていたいと思いました。

志村さんがオプトエレクトロニクスに来てから、まず取り組んだのは会社を上場させること。その理由は優秀な技術者を集めるためです。田舎にある会社なので、普通にしてても優秀な技術者は集まらないと思い、3年半で上場まで持ってった、ものすごい方です。

その狙いも当たり、オプトエレクトロニクスは日本のみならず世界にも存在感を見せつける存在に。しかし、多くの設備投資や研究費を費やして作った製品が外れ、不幸にもリーマンショックも同時期に訪れます。

倒産寸前になりながらも、銀行の融資をはじめ、リストラや経費削減などに尽力し、なんとか会社が持ち直すことに成功しました。

リストラの話のときに「上手いこと人が減りまして」的なことを平然と話してたので、人としてどうかなと思いましたが、経営者としてはすごい人というか破天荒さを感じました。好きなタイプです。

これから怒涛の成長を見せるといっていたので、かなり期待が持てます。恐らく長期投資になるかとは思いますが、投資して損はなさそうに感じます。

ただ、四季報予想が弱気な点が多少気になるところです。売上と利益を伸ばすとの話はありましたが、直接的には株主還元の強化に関する話は特にありませんでした。配当あり。

カナモトの感想

建機レンタル「上場企業」最大手です。建機レンタルとは、工事するときに使うショベルカーなどの重機ですね。購入すると高いので、レンタルする業者も多いようです。

説明は高山雄一(社長室広報課長)さんです。

JPX400選定企業であることを前面に押し出しており、かなり株価に関して気にしているようでした。株主還元の説明もしっかりしており、投資家にとってはいい会社に感じるのではないでしょうか。

気になる点は、現在の株価です。先日の決算短信で減益発表を行ってからというものの、連日の暴落もあって株価がめちゃくちゃ落ちてます。

今回はその説明が多かったですね。自社株買いも行ったけど下げ止まらないが、これ以上下げる意味がわからないとおっしゃってました(笑)

株価に関して「これここでいっちゃマズイだろ」ということも結構ぶっちゃけてて心配になりました。帰り道に気をつけてください。

説明を聞いていると、しっかりした会社だと感じるのですが、建機レンタルを行う会社が他にも多くあり、差別化が難しそうだと感じました。

また、東京オリンピックまでの計画までは聞けたんですが、それ以降も成長を続けられるのかが気になります。安定はしそうですが、大きく成長するイメージが湧きませんでした。あまり業界に詳しくないというのもありますが。

質疑応答では、T&Dホールディングスでも登場した意識高いおじいちゃんが「プレゼン資料が入ってない」という、もはや質問というよりかは私怨を感じる展開に、上場企業って大変だなぁと感じた次第です。

櫻井英明さんの株式講演で衝撃を受けた一言

櫻井英明 株式投資 講演会

休憩を挟んで櫻井英明さんの株式講演が始まります。

内容としては、現在の株式相場の乱高下の原因とバブルの関係、これから注目されるであろうテーマやその銘柄についてお話がありました。

特にいい話だと思ったのが、

社会でその会社は必要なのか?を考えて投資しましょう。

ってところです。

ぼくが投資するときの観点で足りてなかった部分だし、そもそも投資ってそういうことだよね、と我に返った瞬間でした。

「上がりそう」「儲けられそう」ばかり考えて投資をしていても、それは一種のギャンブルです。根拠のない株価の暴騰はいずれ元の位置に戻ります。

ですが、社会から必要とされている仕事を行っている会社は成長します。「この会社じゃないとできない」と感じられるものがあればなお良しです。

櫻井さんは「最近の乱高下は業績相場への転換期だ」と言っていたので、成長を感じられる企業に中長期投資をした方がリターンも高そうに感じました。

そもそも業績と株価が異常に離れてる銘柄に投資すると、株が気になって仕事に集中できないので、そうあるべきだと強く思いました。あしかし、PER500倍以上あるFFRIもオススメしてたので、そういうパターンもありっちゃありなんですね。

近所で株式セミナーが開催されるなら行った方がいい

5時間もあるイベントでしたが、かなり楽しめました。櫻井さんの講演後、商品券の当選者発表もありまして、あの意識高いおじいちゃんが当選してプロレスが開始されることを期待しましたが、叶わず。

イベントに参加してみて感じたのが、やっぱり1人でモニター見ててもわからないことや見逃しがちなことはたくさんあるなぁ、ということ。

株に精通してる人が近くにいるならまだしも、そんな環境はなかなか珍しいと思うので、株初心者の方は是非参加をオススメします。企業の熱量がわかります。

無料で会社のえらい人から詳しく話を聞ける機会は、個人投資家にはあまりないチャンスだと思います。

まぁ、なんだかんだ言って、内田まさみアナウンサーの生声が聞けたのが一番の収穫でしたねー。

他の会場の申し込みは以下より↓

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