Kindleのセールで100円だったから買ってみた。
『レールの外ってこんな景色: 若手ブロガーから見える新しい生き方』
こういう生き方をしてる人の話は、やっぱり普通じゃない分、かなり面白かった。
ブロガーの本なので、ブログに対するスタンスに関しても少し書いてあるけど、メインの話題は「生き方」。
ブロガーとして生きるってより、「自分の好きなことをして生きる」ことについて書かれてるって感じ。
最後の方はブログで食ってない人もでてくるし。
「やりたいことをやる=ラクしたい」ってことじゃない
「やりたいことをやってお金を貰う」というのは、誰もが理想的に思ってるはず。
その前提で「それは無理だよ」とか「やろうとおもえばできる」って話になり、発展して「会社員になって修行を積むべきだ」とか「下積みなんて必要ない」って論争が巻き起こる。
僕としては、好きなことをやって暮らしてる人を知ってる以上、不可能ではないと思っている。
そういう人達は、もちろんものすごく努力してるし、新しいことにも挑戦してる。
楽をしたいがために、やりたいことだけやってるわけじゃない。
例外はあるだろうけど、やらないよりはやってみたほうが色々わかってくることもあると経験上おもうので、まずは「早めに」やってみたほうが良いと思う。そう考えるようになったキッカケは、ホリエモンの本とかの影響が大きい。
本書にも同じことを思ってる人がいて驚いた。
挑戦して仮に想定と違う結果になったとしても、やり直しがきくから、若いうちに挑戦したほうがいいと思っています。こう考えるようになったのは、2013年の夏に堀江貴文さんの著書『君がオヤジになる前に』を読んでからです。著書の中で「若い時の挑戦はメリットの方が大きい」と書いてあり、「挑戦しても怖いものはないのだな」と考えられるようになりました
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堀江さんの本では「君がオヤジになる前に」と「お金はいつも正しい」が最高にエッジが効いてて、読み終わった時の爽快感がハンパない。
常識過ぎて常識かどうか疑ったこともなかったけど、この2冊を通してメチャクチャ考えるようになった。
「成長」の考え方がおもしろい
読んでて「よく出てくるなー」と思ったのが「成長」って言葉。
タクスズキさんが成長について書いてるところは面白かった。
「遅くまで仕事したって構わないよね」という空気を感じていたため、「成長」について違和感を持っていました。それを考え始めたのは2013年の夏のことです。このあたりから、「日本人の働き方って大丈夫か?」と思い始めました
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長い間1つのことをやるとか、我慢してやり続けることを「成長」と呼ぶことが多かったけど、その考え方を真っ向否定。
「辛い仕事」をしないほうが良いという考えは、僕自身「成長したいです」と無理やり言わせる風潮が嫌いだからです。こうやって無理強いされる成長は誰も幸せにしないと思うんです
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タクスズキさんは「別に成長とかしなくてもいいじゃん」って考えてて、確かに成長って狙ってやる必要ないかも、と思った。
一方で、成長することを選んだ人もいて、同じ本の中でも、当然ながら価値観は人それぞれ違う。
けど、「テキトー」に人生を選んだ人はいなくって、しっかりとした軸が人それぞれあるってのがビシビシ伝わってきた。
人の価値観をそのまま受け入れる必要はない
著者10人は、活躍している人達だけど「新しい生き方」を選択した時は、それなりに不安というか覚悟があったと思う。
それでも「なんで頑張れたのか、一般的に不安定な道を選んだのか」ってところが結構気になる部分ではあったんだけど、ツベルクリン良平さんの文章を読んで腑に落ちた。
世界はあなたが認識しているものこそすべてなのですから、あなたが信じること、やりたいことに間違いなどあり得ません。成功・失敗、良いもの・悪いものは他人が決めることではないからです
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世界はあなたのもの」だということ。私が今見ている世界は「私」が主人公であり、世界は間違いなく私を中心に進んでいます。私が認識しないもの、私が感じることができないものは存在しないも同義だからです
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この人達は、圧倒的に主体性をもっている。
自分はどうなりたいのか、人生をどうしたいのかってことをしっかりと自分の頭で考えている。
結論は持っているかはわからないけど、「自分」を信頼している。他人から評価されることもきっと嬉しいし、批判はイヤだろう。でも、この人達にとってはそれは対して重要なことじゃない。
「自分を圧倒的に信頼している」ってのがこの人達を強くしているところなんだと思う。
100円でこんな面白い考え方を見られるのはお得。面白かった。