ブログで生活費を稼ぐ「プロブロガー」。
ブロガー界隈では結構バイブル的存在になってる「プロブロガー本」が発売された2012年あたりからこの言葉が知られるようになった気がします。
そのプロブロガーの代表的存在なのがイケダハヤトさん。イケダさんを知った当時はブログを見てなくて、「極論しか言わない人なんだろうなぁ」と思ってたんですが、最近イケダさんの書いた本を読んでから考え方が変わりました。すげー面白い人なんですよ。
ってことで最近イケダハヤト本を結構読んでるんですが、『ブログエイジーイケダハヤトのブログ農耕ライフ』はイケダさんがプロブロガーと化するまでの履歴書みたいになってて面白かったです。
イケダハヤトさんがいかにしてプロブロガーになったかがわかります。
始まりは「妊娠」から
まずはこの本のざっくりした内容を。
ブロガーは新時代の「農民」である!!!
そんなコンセプトのもと、プロブロガーイケダハヤトの2012年度収穫報告を一冊の電書にまとめました。本書では、イケダハヤトが2012年度に書いた2000本以上の記事から38本を厳選し、転載。
そのひとつひとつに執筆後記として、書きおろしの裏話や新ネタを折り込みました。
全体の字数は新書1冊分に匹敵する7万文字以上!書きおろしも2万字以上ふくまれています。
ブログ=農業と例えて進んでいく本書。
わかったブログのかん吉さんが出した「人気ブログの作り方」と同じ構成ですね。この編集の仕方はブロガーが出版するときの鉄板なんですかね。
そもそも厳選記事も読んだことなくて楽しめたんですが、この本は執筆後記がちょー面白いです。
まず1記事目の執筆後記から。
今だから言えますが、この時期に妻の妊娠が判明したんです。ワークスタイルについては相当悩みました。2011年度はコンサル、講演、ブログ収入でフリーランスとしては安定した収入をいただきましたが、そのスタイルだとどうしても外出が多くなってしまうからです。
「育児に時間と労力を割けるのがフリーランスの強みじゃなかったのか」
そんなジレンマがありました。そこで思い切ってコンサルティングと講演を減らし、プロブロガーを名乗ることにしたんです。
一切記事には書かれてないけど、実は奥さんの妊娠がキッカケだったんですねー。
こういう「裏ではどういう思考でブログを書いたのか」ってのを見れるからこの構成は大好き。
後記を読んでると、結構狙って記事書いてるなーと感じます。かなり頭いい人なんですね。やっぱり中学生からニュースサイト運営をしてるだけあるなぁと。
なかなか狙った文章なんて書けないです。
信じられるのは自分だけ
僕がイケダさんを面白いと思うのが、自分を貫きまくってるところです。
結局できることは、ドライで悲しいようですが、周囲の失望や期待に振り回されず、楽しみながら&ストイックに我が道を行くのみだと僕は考えます。
人間なのでイケダさんの意見の中には賛同できないこともあれば激しく同意なこともあるでしょうけど、「自分を貫く」姿勢は誰もが憧れるんじゃないでしょうか?
どうしても会社とか組織の中にいると、上司に気を使います。
「期待してるぞ」って言葉をもらうと、その期待に答えるように行動しちゃうこともあります。
そういうものを完全にシャットアウトして振りきっているところが面白いなぁと。ブログですら角が立たないように文章を書いてる僕が恥ずかしくなってきますね。
せっかくブログという自分だけのスペースを作れたんだから、しっかりと意見は表明すべきですね。
相手が期待してようがしてまいが、人生の責任を取ってくれるワケではないので、他人の意見は参考程度にして、しっかりと自分の意志で行動しようと思いました。
「息をするようにブログを書く」とはこのことだ
ブログ格言には「息をするようにブログを書く」ってのがあるんですが、それを体現してるのがイケダハヤトさんです。
てかそれくらいしないと、「ブログで食ってく」のは難しいんだろうなぁ。
僕は1月に100記事公開するだけでも結構大変だったんですが、この本に載ってる記事投稿本数を見てると、とんでもない量を書いてることがわかります。
確実に1月150記事以上は書いてて、200記事を超えてる月も普通にあります。どんな時に記事にしようと思い立つかというと、
1.ふと考えが頭に浮かぶ
2.逡巡せず、頭に浮かんだ考えを一気に書く
3.ほとんど推敲せず、書いた文章をそのまま公開する
とのこと。
この方法は「イケハヤメソッド」というらしいです(笑)。
僕が100記事書いた時に感じたんですが、1日に3〜4記事書くとなると、自分の日常をネタに昇華させないと無理です。
なので、いろいろこじつけてネタにするんですが、自分の人生がスゴイ充実してるように感じるんですよね。
生きてる感じが体感できるというか。「今日どこで何して、どれくらい移動したか」とかを記録するライフログが好きな人も同じ感じなんじゃないかと思ってます。
イケダさんも次のように「イケハヤメソッド」を推奨してます。
例えていうなら、エサを食べる姿、ウンコをする姿まで見せる、動物園の動物みたいなものですかね。ウンコ自体も作品ですが、むしろウンコをひりだす「本体」こそが、本当に面白い創造物です。
ウンコをする姿まで見せる、というのは、もちろん勇気がいることです。美しいウンコシーンを見せるための工夫も求められるので、そう簡単な手法ではありません。が、だからこそ、この創作スタイルは面白いのです。イケハヤメソッド、お試しあれ。
はい。
ってか、99円の価格設定は安すぎるんじゃないだろうか…