6年前。
ホリエモンに憧れを持っていたぼくは、ホリエモンが言っていた言葉がずっと頭をよぎっていました。
「東京に行くべき」
何に書いてあったのか忘れたので、正確な文章はないんですが、ビジネスについて学ぶなら東京以外に選択肢はないというようなことを言っていたのです。
「東京に行かんなん!」
と思い、彼女に就職は東京で考えていると打ち明けました。
彼女と離れないことを選んだ
すると彼女、死ぬほど泣いたんです。離れたくないと。俺モテすぎぃ!!
いや、モテることを自慢したいわけではなく、ぼくは葛藤したのです。
「東京へ行かないと人間として終わる。人生終わるんだ」と。
今考えると、それだけで人生が終わるとか頭がおかしいんじゃねぇかと思いますよね。
が、大学3年生では「ほぼ縁のない地で就職する」というのはそれなりにビッグイベントでした。なので、この機会に東京へ行かないと一生終わると考えていたんですね。
しかし彼女と離れない方法はないものかと考えました。
そこでぼくが取った妥協案は、「東京に本社がある石川県で働ける会社」に就職すること。
うまくいけば年に数回東京出張や滞在ができるかもしれない。そう思っての決断でした。
無条件に「東京はすごい」と思っているぼくにとっては、年に数回でも東京の空気を感じ、東京の最先端っぽさを感じたいと思っていたんです。
石川県のシステム会社は東京に本社や支社がある会社が多いので、うまいこと就職が決まりました。
新入社員は研修で2週間、東京に滞在することになったので、ぼくの思い描いた通りにコトが進んでいたんですね。
高層ビルやら渋谷のスクランブル交差点に圧倒され、「これが東京っぺか〜」と写メールを撮ったものでござった(田舎感を演出)。
そんなこんなで2週間が過ぎ、普通に石川県で仕事をする日々でした。
今やれるコトなら今すぐにやるべきだ
忙しい毎日だった気もしますが、東京にいる人たちに負けちゃいられないと、めちゃくちゃ読書やビジネス系の有料メルマガで知識をインプットしてましたね。
初めてブログを始めたのもこの時でしたね。インプットも大事だけど、アウトプットも大事だ!ってのを何かで見てブログを始めたのを今思い出しました。
ぼくが本を読み始めたキッカケの本、小飼弾さんの新書がベストって本のサブタイトルにある「10冊で思考が、100冊で生き方が変わる」の通り、どんどんと思考が変わってきたんです。
安定を求めるんじゃなくて「今やれるコトなら今すぐにやるべきだ」と。
新書がベストの著者であり、天才プログラマーの小飼弾さんのお宅訪問も叶えました
独立をガチで考え始めたのもこの時でした。
そんな時、彼女が「留学したいなー。けど仕事あるしなぁ〜。帰ってきてからどうしたいとかもないし」なんてことを言い出します。
もともと彼女はめちゃくちゃマジメで、仕事も一生懸命する人なので、職場での責任感や、留学したとしても、その後のビジョンがないことに罪悪感と不安を持っていたのかもしれません。
ぼくは、日本と違う空気を感じることで視点も変わるだろうし、めっちゃマジメなので日本にいてもストレスが溜まっちゃうんじゃないかと思い、「仕事よりもプライベートがLoveなんだぜ」的な海外に行くのは大賛成でした。
お金の面を見ると確かに合理的ではないかもしれません。しかし、これから先の人生を考えると決して悪くない選択だと思い「行きたいなら行くべきや!」とめっちゃオススメしました。
彼女、行く
すると、彼女、行きました。あっけなく行きました。
ぼくが東京に行きたいと言ったときは号泣し、1リットルの涙を流し、明くる日も明くる日もすすり泣く声が町中に響き渡っていたのにもかかわらず、今回は彼女、行きました。
そのことをLINE電話で話すると「なっはっは!あの頃は若かったしね」なんてことを言っております。
今はオーストラリアでワーキングホリデーを楽しんでいます。働き方が日本と違い、プライベートを第一にしている人たちの生き方を見て少しは楽になってくれたようです。
が、いつ帰ってくるか不明というか、日本に帰ってくるのか不明です。
「やりたいことをやるべき」というぼくの想いが最大限に形になっていて、嬉しいような悲しいようなです。
やりたいことやった方がいいよ
「彼女の意見を聞いてたら、いつの間にか彼女が日本にすらいなかった」というネタを話したいだけだったんですが、なんかうまいことオチてない気がするので、それっぽくまとめます。
ぼくが東京に行っていた時の人生はわかりませんが、今石川県にいて後悔しているかというと、全くそんなことはありません。
会社を辞めて独立してどこまでやれるか挑戦したかったってのも現在進行形ですし、それの関係で東京も月に1回以上行ってます。
逆に移動に疲れて、コストかかんない実家の方がいいかもしれん的な感じになってます。
気分次第で拠点がころっと変わる可能性もありますが・・・。
このブログを読む人の中にも何か理由があって、本当はやりたいけどやれないことがある人がいるかもしれません。
が、どんな今がやってきても、その中で一番後悔しない選択をすべきだと思います。
他人のことばっかり気にして他人の人生を歩むよりも、毎日ちょっとだけ、自己中心的に生きた方が楽しいんじゃないかなーと、そんな風に思います。
うまいことオチた?