2012年は個人的「ブログ元年」。独自ドメイン(hawk-a.com)を取得して、さくらサーバーを契約した年でありました。ブログの書き方にコツがあるなんて全く思ってなく、今見ると「ひどいな…」と思う記事を投稿しまくってました。
(読み返して誰にも役立ってないと思った記事は結構消しました)
その頃ブログ運営の勉強のためによく読んでたのが「わかったブログ」。当時は「人気ブログの作り方」というサブテーマだったと記憶してます。
今のブログに対する考え方のかなりの部分は「わかったブログ」から得たもので、かなりお世話になりました。
ブログの運営者、かん吉さんが最近『人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術』というKindle本を出してるのをTwitterで知って、ちょうどブログを拡大しようというところだったので読んでみました。
内容的にはブログ記事から厳選した記事を載せているだけなので、過去記事を読み漁れば読める内容です。
が、各記事ごとに「Blog後記」なる加筆が入ってるのを知って購入を決めました。
人気ブログを作るカギは「ソーシャルメディア」にあります。
SEOよりもソーシャルメディアでのバズを狙う
かん吉さんが考える、ブログを成長させるための方法はまとめると以下の6つにまとまるそうです。
タイトルに商品名を入れない
短時間でキャズムを超えよ
ソーシャルメディアとブログの補完関係
商品ではなく、自分を語れ
ブログでアフィリエイトをする難しさ
書いたことは実現する
この中でも「タイトルに商品名を入れない」ってのにはかなり驚き。
その商品に興味がある人がGoogleとかの検索エンジンで検索するワードになるわけだから、SEOのことを考えて商品名は入れるべきだと普通は考えます。
かん吉さんもそういう考えだったらしいのですが、奥さんが言ったひとことからその考え方は180°変わったそうです。
「ブログ記事のタイトルに、自分の知らない商品名やブランド名が入ってると、スルーしちゃうわ」 2010年の夏の終わりに、妻がふとこんなことを言いました。本人は何気なく口にした言葉。ところが、この一言が、私のその後の価値観を一転させ、自分のブログを成長させる転機となったのです。
たしかにわかったブログの書評記事って本の名前入ってないなぁと当時から思ってました。
そのかわりに「自分に関係ありそうだ」と思わせるタイトルを付けます。
「人は自分に関係のありそうな記事しか読まない」ことに気が付いてしまってから、私のブログの書き方は大きく変わりました。なるべく多くの人に「自分に関係ありそうだ」と思ってくれるような記事タイトルを意識するようになりました。もちろん、記事の内容を逸脱しない範囲で。
わかったブログには思わずクリックしちゃう記事タイトルが多いです。
そもそもタイトルを見て自分に関係ないとわかると内容は読まれません。まずは内容を見てもらわないと、ソーシャルメディアでバズらせてファンを増やす=「短時間でキャズムを超える」ことはできないそう。
ブログの運営者に注目を持ってもらい、ファンを増やしてブログを人気化するってのはSEOでは難しいものなんだなー。とわかります。
SEO対策ばっか勉強してないでバズを狙ってかないとなー。Googleじゃなくて読者を見なきゃいけないですね。
書評=書エッセイでいい
ぼくは結構読書が好きなので、ブログで書評をするのですが、わかったブログの書評スタイルは面白いんですよ。
最近では、ブログ運営論を補助線にして、書評を書くことが多いです。本の内容を無理やりブログ運営のヒントとして結びつけてしまうのです。「これは書評ではなくて『書エッセイ』だ」というキツイ意見も頂きました。それでよいと思います。文書の形態はどうでもよくて、読者さんに面白く読んでいただければ良いのです。
本を紹介するときに本をメインにして紹介するんじゃなくて、人をメインにする。
自分の視点を意識して、自分の言葉で語るブログを目指すべきです。商品レビューなどは、どうしても「商品」が主役になってしまいます。そこを無理やり自分を主役に持っていくのです。自分の経験や知見を補助線として、「商品」を語るのです
自分の知識、経験、意見を商品を通じて伝えてくのが面白いブログになる秘訣だということ。
このへんはぼくも意識してるんですが、もっと自分を出してもいいかなと思うことが多いです。それで予期せぬ炎上になっちゃうこともあるでしょうけど、しっかり自分の意見を表明してるブログのほうが面白いです。
まとめ
「絶対この記事読んだことあるわー」って記事がほとんどだったんですが、改めて見ると勉強になることがホントに多いですね。
昔はサイト運営の知識が全然なかったから、記事の真意がわかってないことがあって「どういう意味だろう」と感じることも多かったんですが、今見ると「わかった!」ってなる記事がいっぱい。成長したなぁ。
しかし、1冊にまとまったものを見てると、かん吉さんのブログに対する軸というか姿勢が一貫してるのがすごいわかります。
実はブログを成長させるために必要なことって、サイト運営者の「ブログ軸」なんじゃないでしょうか。
280円でこんなに学べる時代、素晴らしすぎる。
目次
はじめに – 読まれないブログ記事は、存在しないのと同じである
1.これからブログを頑張ろうと思う人へ。まずは三ヶ月毎日書く。話はそれからだ
2.ツイッター時代に注目される、ブログ記事タイトル9つのルール
3.人気ブログになるためにただ一つ考えるべきこと
4.ソーシャル時代において「ブログ」の重要性がさらに増す理由
5.SEO終了のお知らせ
6.ブログでアフィリエイトをやってはいけない理由
7.ソーシャル時代を勝ち抜く「ブログタイトル」の決め方
8.文章力が無くても、面白いブログ記事を書く秘訣
9.ブログのアクセス数を半年で12倍にした私の戦略
10.ブログはすべて「レビューブログ」に帰結する
11.自分の活動の実績はしっかり残す。ブログを人生の母艦にする考え方
12.面白いネタは日々の生活の中にこそある
13.ブログを成長させるには、成長レベルに合わせた施策が必要だという話
14.良い記事を書いていればブログは成長するとは限らない
15.ブログ成功の本当の理由
16.すべては読者のために
17.半年続けても上手く回らないと感じるブログは、方向修正した方が良いかもしれない
18.同じことを何度も書く重要性
おわりに – ブロガーが目指すべき「ゴール」とは?
特別付録 Kindle電子書籍の作り方
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