海外に国際郵便を発送してもらうよう頼まれたので、軽い気持ちで引き受けたんですが、これ、相当大変です。
発送用紙の書き込みは英語だし、英語で「何が入ってるか」「荷物の重量は種類別でそれぞれどれだけか」「荷物は金額でいうといくら分か」とか、送るために必要な情報が国内便と比較にならないくらい必要なんですよね。
それでも海外に荷物を送らなければいけない人は結構いると思うので、送り方と注意事項を書いておきます。
目次
重いけど小さいなら「ヤマト運輸」、軽いけど大きいなら「日本郵便」
海外に荷物を発送するときに迷ったのが「どこで送るか」。
ぼくは宅配業者をヤマト運輸と日本郵便に絞ってたんですが、ヤマト運輸の国際宅急便は「サイズ」で料金を決め、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)は「重さ」で料金を決めます。
つまり、重いけどサイズが小さいならヤマト運輸、軽いけどサイズが大きい場合は日本郵便で海外発送するのがよいのです。
重くて大きい場合は安い方を選びましょう。
以下からそれぞれの料金を見ることが出来ます。
【参考】国際宅急便(個人のお客様) | ヤマト運輸
【参考】料金表(EMS:取り扱い国すべて) – 日本郵便
ぼくは大きいけど軽い荷物だったので、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)を選択しました。
そもそも送れないものが多い
宅配業者を決めたからといって、国際宅急便を甘く見てはいけません。
日本から海外発送するときは送れないものが信じられないほど多いです。
送れないものを「禁制品」というのですが、これは宅配業者によって決められています。
最初、海外発送をすげー軽い気持ちで考えてたので、近くにあるヤマト運輸に縦横高さ合計120cmほどのダンボールを持って突撃したら、すげー受付のおばちゃんにイヤな顔されました。
というのも、送れないものがめちゃくちゃ多いから国内から発送するときにひっかかる荷物が結構あるらしいのです。
そこで貰った禁制品リストに度肝を抜かれます。
- 酒類
- 生菓子や肉や魚などの生もの
- 肉入りのインスタントラーメン
- 切花
- 毛皮
- ライターとか危険品
- 医薬品
- 金属
他多数。国によってはさらに増えます。正直ここで心折れかけます。もういや。
ここで「海外に荷物を送る」ことは自分の肩の荷を重くするのだと事の重大さを理解したぼくは、家に帰って泣きながら情報収集を始めます。
そこでわかったのが、日本郵便のEMSの禁制品の方がちょっと少ないということ。そんなわけで郵便局から発送することにしました。
送り状を書くために荷物の情報を集めておく
郵便局で発送することに決まったので、次はどういう手続で発送するかを調査したら、さらに高い壁が登場します。絶望したので、心を落ち着かせるために一旦仮眠しました。
発送するときに必要なのが、以下。すべて英語です。ローマ字はNGです。
- 発送元・発送先の住所と電話番号
- 具体的な品名
- 品名それぞれの原産国
- 品名それぞれの数量
- 品名それぞれの日本円での金額
- 品名それぞれの荷物の重量(ヤマト運輸は不要)
- 荷物の総重量
つまり、1つだけ何かを送るなら簡単ですが、いろんな荷物(紙とかお菓子とか服)を一緒に入れると、その分の金額や重さ、個数を把握する必要があります。
※怖いから結構正確に重さを測ったり商品の金額を調べましたが、品物の金額は大きくハズレなければよさそうです。
また、海外に発送する時は、送り状だけじゃなく、「インボイス」という税関への申告、検査などで必要となる書類も書く必要があります。
EMSの場合は以下に書き方が乗ってました。
【参考】EMSラベルの記入方法 – 日本郵便
【参考】インボイスについて – 日本郵便
上に挙げた「品名それぞれの荷物の重量」はインボイスに必要でした。
ヤマト運輸の国際宅急便は使ってないんですが、念のためインボイス付き送り状だけ貰いました。
インボイス(ヤマト運輸の国際宅急便)
送り状(ヤマト運輸の国際宅急便)
英語ですべて記入して発送完了
大きめの郵便局に到着し、EMSラベルとインボイスを貰ったらガシガシ書き込んでいきます。英語で。
あらかじめ発送元、発送先双方の郵便番号、住所、電話番号が必要です。自分の住所はJuDress | 住所→Address変換を使って実用的に英語に変換できます。
慣れない英語を書き終わったら窓口に出して完了!
国内の荷物と同じで荷物追跡できます。
海外に荷物を発送するにあたってのまとめ
ということで数時間かけて海外に荷物を送ったんですが、出来る限りやめたほうがいいです。
料金は結構しますし、送れないものが多いですし、送れなかったときのことを考えると怖いです(無事送れたようなのでダメなときはどうなるかしらない)。
海外に行く前にしっかりと渡航先の情報収集をしておきましょう。