投資家から学ぶ、人生を刺激的にするために大切なこと5つ『投資バカの思考法』(藤野英人)

不確実な未来を見通す 投資バカの思考法  

ひふみ投信の運用責任者、藤野英人さんの新刊「投資バカの思考法」を読みました。

藤野さんの本はつい最近読んだばかりなのですが、間髪入れずに新刊が出ていたので購入しました。

投資本の多くは「株」に対するテクニックやコツだけが書かれていますが、藤野さんの著書は、人間に主眼が置かれていて、その延長に投資がある、というスタンスの本が多いので、投資をしていない人にも楽しめる内容になっています。

特に本書は、投資本を超えて著者の生き様が書かれており、誰でも楽しめる本になっています。藤野さんの自叙伝として出してもおかしくない感じ。

なぜ未来の株価を見通せるタイムマシンを持っていないにも関わらず、ひふみ投信が驚異的なリターンを投資家に提供できているのか。その秘密は著者の生き方にあったんです。

今回は、生活を送る中で常に頭に入れておきたいことを5つに絞ってまとめてみました。

自分本位を卒業して「相手本位」で考える

「この会社は世の中の役に立つ」 「この会社が生み出す価値は、社会に貢献している」

と、確信が持てる会社に投資すべきだと私は考えています。情けは人のためならず、です。自分の「時価」を上げるためにも、「相手本位で考える」ことからはじめてみてはいかがでしょうか。

モノを売るときに必要な視点は「他人目線」です。いくら自分が好きなモノを売っていても、他人が「欲しい」と思わなければ売れません。

業績がいい会社は、常に相手本位に立った商品やサービスを顧客に提供しています。多くの人に必要とされた結果、それが好業績に繋がり、株価上昇に繋がります。

この考え方は投資家が企業を見るときだけでなく、自分の仕事でも意識したいことです。人の役に立つだろうか?を考えて仕事をすればひとりよがりにならずに済みます。

アクセスアップを狙うブログやウェブメディアでも「相手に何かを提供する」ことを意識しないと人気になりませんからね。

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人間は誰でも生きてるだけで価値がある

赤ちゃんがいることによって支えられている会社はたくさんあります。

赤ちゃん関連の会社に勤めている人は、赤ちゃんが存在しなければ、給料をもらうことも、働くこともできないでしょう。

「経済とは何か」をつきつめて考えていくと、こんなことがわかります。 「人は、ただ生きているだけで価値がある」 「人は、ただ生きているだけで誰かを支えている」

生産活動に参加していなくても、消費活動を行っているだけで、「誰かの役に立っている」のです。

みなさんは「どういう人間に価値がある」と思っているでしょうか?ぼくは一昔前、仕事ができる人間に価値があると思っていました。

「生み出すことでしか人間は価値を作れない」と思っていたからです。

しかし、著者の本を読んでいくにつれ、その考え方は大きな間違いだし、狭い視野でしか社会を見られてないなぁと気づきました。

赤ちゃんのオムツ、哺乳瓶を作っているのは誰でしょうか。オムツの製造を行っている企業、哺乳瓶を製造している企業ですよね。それを買うたびにその会社の売上になり、社員が生活できるのです。

赤ちゃんに母乳をあげるには、お母さんも栄養を取らなければいけません。その栄養はどこから来るでしょうか?

食品会社が作った冷凍食品かもしれません。はたまたファミレスで食べたハンバーグかもしれません。そこでお金を払うことで、スーパーのパートさん、食品会社の社員、ファミレスのバイトのお給料の一部になっているのです。

そう考えたとき、生きているだけで誰かの役に立っているのがわかります。

「全力で働く」は精神論じゃない

「全力を尽くす」といっても、「死に物狂いになる」とか、「気力を振り絞る」とか、「物事に懸命に取り組む」という精神論とは、少し違います。私の考える「全力」とは、

「自分が持っているすべての能力、知恵、経験を出し尽くす」

ことです。五感(視・聴・味・嗅・触)はもとより、直観、運、インスピレーションの「六感」さえも惜しみなく動員することが「全力を尽くす」だと思います。

「全力で働く」というと、栄養ドリンクを飲んで朝から夜中まで働くイメージがありますが、著者のいう全力は、自分の能力を出し惜しみせずに、最善を尽くすという意味に感じます。

日本人の多くが、「全力で働く=残業して働く」と勘違いしていますが、重要なのは、いかに自分の持っている力を最大限に活かして価値を提供するかです。

どうしても長時間働くと仕事してる感があるので、常に気をつけたいところです。

企業も人間もすぐに成長しない

投資にかぎらず、人間の営みは、根本的には時間とともに価値が増します。

「昨日の自分」と「今日の自分」を比べたとき、その成長の度合いは、それほど大きくないはずです。人間の成長も、0歳から成人するまでには20年かかります。昨日まで幼稚園児だった子どもが、今日、いきなり大学生に成長することはありません。

0歳の赤ちゃんがハイハイして立てるようになり、会話できるようになるまで、だいたい2〜3年かかります。生まれた次の日に喋れるようになることはありません。「あたりまえじゃん」と思っている人も、投資になると途端に今日明日の損益を気にするようになります。

この数年の株価を見ても、しっかりとアベノミクスの流れに乗って成長している企業の株価は2倍程度に上がっています。業績に関係なく株価が上下する値動きが激しい株は数日で数倍になることもありますが、数日で全資産がなくなるリスクもあります。

投資する企業にも人間にも「今後の成長」に期待するのが基本です。1日や2日で激変することはありません。長い間我慢して実際に成長が実現し、企業価値が増すことで株価が上がり、リターンを受け取ることができるという仕組みです。

正直耳が痛い話なんですが、欲にまみれて投資してしまいたくなったら「人間の成長」を思い出そうと思います。

常にチャレンジ

刃を研ぐには、どうしても「今までとは違う、新しいこと」にチャレンジしなければなりません。

「損」とは、「過去」にこだわった考え方です。「損」はすでに終わった話ですから、時価評価をしていけば、「損切り」という概念すらなくなります。

だから私は、「株をいくらで買ったか」には興味がないのです。「今後はどうなるのか」に集中しています。過去の価格や過去の努力に縛られていては、今も、未来も、正しく評価できません。

人間は変化を嫌います。知らないことが起こると異常に恐怖を感じてパニックになります。でも、この地球の歴史で生き延びてきた生物はみんな「変化に対応してきた生物」だそうです。

どんどん環境が変化することはめちゃくちゃチャンスなんですよね。だって、これまで上手くいかなかった人でも、環境が変わったらうまくいくかもしれないから。過去を気にせずにチャレンジし続けることが大切です。

この記事で挙げた5項目で、ぼくが唯一抵抗なくできるのが「なんでも試してみる」ということなんですよね。

海外に行って1人で行動してみる、iPhone毎回買い替えてみる、気になったらすぐに本を読んでみる、株を始めてみるなど、1つ1つは大したことじゃないんですが、少しでも発見やいいことがあると自信につながっていきます。

人に何か言われるかもしれませんが、自分だけは自分を信じてなんでもやってみるといいのではないでしょうか。

人生一度きりですからね。

【目次】

はじめに

●先が見えなくても、前に進む力をつけよう
序章 投資バカは、全力投球をする
●投資バカ、宇宙を目指す
●投資がむずかしいのは「未来が読めない」から
●投資バカの会社論。「会社はナマモノ。善も悪も、両方ある」
●投資バカ、3つの敵と戦う
●投資バカが「強い」のは、常に全力を出しているから

第1章 投資バカは、世の中をどう見ているのか(観察力)
●人間の目は「選択的」に情報を選んでいる
●投資バカの「3つ」の情報源
●投資バカが、「写真教室」に通った理由
●人は「主観の牢獄」から逃れることはできない
●群盲象を評す
●投資の世界は、「美人コンテスト」と同じ
●株価は常に正しくて、株価は常に間違いである

第2章 投資バカは、一度「決断」したら迷わない(決断力)
●人生は、決断の連続である
●何を捨てるかは、「4つの軸」で考える
●投資バカの哲学は、「好き嫌い」
●投資の決断で大切なのは「相性」である
●折衷案、妥協案が成功したためしはない

第3章 投資バカは、「リスク」を恐れない(リスクマネージメント)
●安定とは、貧乏人が貧乏のままでいること

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