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常識とか嫌われそうとか他人基準で生きてる場合じゃない!『マンガでやさしくわかるNLP』(山崎啓支、サノマリナ)

マンガでやさしくわかるNLP

マンガでやさしくわかるNLP」を読みました。

タイトルにもある「NLP」は「神経言語プログラミング」を英語にして略したもの。

NLPをひと言で説明すると、言語学と心理学を効果的に組み合わせた実践手法のことで、ビジネス・能力開発・コミュニケーションなど、人間の生活全般の質の向上に役立てるために発展してきました。

なるほど、わかりません。本読めばなんとなくわかるんですけどね。

読んだ上でぼくが読んで感じたNLPとは、

人間は育つ上でかけられた言葉や環境によって、頭の中にフィルターができる。そのフィルターを取り替えることでモノゴトの見方が180°変わる

というものでした。

本書はところどころにマンガが付いており、主人公の女性店長が良いカフェを作るために苦悩しているところにNLPの考え方を取り入れることで成功していくといった内容です。

文章にすると進研ゼミみたいなんですが、とても面白く読み進められるし勉強になります。

今回は読んでてスッキリした部分を紹介します。

「良い」「悪い」は自分で作るもの

起こっているモノゴトは単純に「起こっている」だけなんですが、どうもぼくたちはその「起こっていること」を「良い」とか「悪い」とかで解釈しようとしてしまいます。

「ありのままの人間」についても同様です。性別、年齢、肌の色、国籍、これらはそれぞれの違いであって、「良い・悪い」の問題ではないのです。

それは相手だけじゃなくて、自分を苦しくさせることでもあるんですよね。

例えば、「人に親切にしなければならない」という価値観がある人は、自分が寝不足で疲れていて十分に後輩や部下をねぎらうことができないような時に罪悪感を感じます。

「人には親切にしなさい」と言われて育った人は、人に親切にできないことが「悪い」と感じてしまいます。一方で、「ねぎらえないときは仕方ない」と考える人もいます。

「ねぎらえない」という事実があるだけなのに、頭のフィルターを通すことで、善悪が違ってくるんですよね。

自分が持ってる頭のフィルターでストレスを溜めてしまったり、行動をガチガチに縛り付けたりしてしまうんです。

合う人・合わない人の違い

「こいつとは合わないな…」と感じてしまうのも、そういった理由から起こります。

例えば頭の回転が速い人は速いペースで生きています。逆に、おっとりしている人はじっくり着実なペースで生きています。どちらが良いということはありません。ですから自分のペースを乱す人には苛立ちを感じるし、ペースの合わない人と一緒にいると違和感を感じる場合が多いのです。

俺はこんなに頑張ってるのに、なんでアイツは…とか思っちゃうことがたまにありますが、それも「こういうときはこうすべき」という自分の価値観で判断しているからそうなるんですね。

最近ぼくの考え方が変わった例に「仕事」があります。「仕事でお金を稼ぐためにはツライことを我慢してやらなければいけない」と思っている人が大多数だと思います。

でも、知り合いのブログを読んだりオフ会で人と話していると、どうもそうじゃないぞ…と感じることが多くあります。

先日のセミナー講師のたちさんの話を聞いてそれが腑に落ちたんですよね。

変なところで考えすぎてたぞ、と。

誰かに嫌われるんじゃないかとか、こんなことしたら笑われるんじゃないかとか、そんなものはどうでもいいんだなーとものすごく感じたわけです。

と思ってたら、本書にも似たようなことが。

私のクライアントに「働かざるもの食うべからず」という価値観を握り締めていた人がいました。この価値観を過剰に信じていたため、休日をのんびり過ごすことにすら罪悪感を感じていました。また彼は談笑しながら働く同僚にもネガティブな反応をしていました。

この価値観に翻弄されてきた人生に後悔してこれを手放しました。その結果、のんびり休日を過ごしている自分を許せるようになり、ふざけて働いていたように見えていた同僚はただ楽しみながら仕事をしたかっただけだということに気づいたのです。

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まずは「今」の自分を認めよう

以前「嫌われる勇気」という本を読みました。そこには「人生の目的を達成できていない自分はまだ未熟でダメな人間だ」と考える生き方は苦しいよ、といったことが書いてあったんです。

そのとき「好きなことをするためには自分に実力がなければいけない。まだ今は修行期間だから、辛いことがあっても耐えるときなんだ」と思っていたぼくには目玉が飛び出るくらいの驚きでした。

「今日もナニモノでもない自分」という想いを毎日頭の片隅にあったので、遊んでいても勉強しなきゃ!と落ち着かないし、本をいくら読んでも満足しない毎日だったんですが、その1冊からなんとなく考え方が変わってきたんですよね。

その結果、なんとかなるやろ、と会社も辞めてみたのが今です。

その時から、人に対しても関心がなくなったといったら言い過ぎですが、ニュートラルな心で接することができるようになってきたんですよね。

自己承認できる人だけが他者承認できる

「こうでなければならない」「こうあるべきだ」から限りなく解放された状態です。実はこのような状態の時、セルフイメージが高いのです。

と本書にも書いてあるとおり、現状の自分を認められるようになってきたのかなぁーなんてぼんやり思ってます。

たまにはうまくいかなかったり、なんか言われてイラッとすることも当然あるけども。

なんというか、今とっても生きてる感じがするのはこういうことなのかもしれないなぁ。って本を読み進めながら頷いていました。

今自分を認められない人も、本書を読むと少しだけ楽になれるんじゃないでしょうか。

心屋仁之助さんの考え方を理論化したような内容

よく読んでるブログ「CLOCKWORK LIFE」のりゅうさんの記事を読んで買ってみたこの本。

ある人が言っていたんだけど、心屋さんの文章って「女性向け」なんですよ。

やさしい言葉で話すように書かれた文章なので、女性が読むとしっくりくるんだけど、男性が読むとモヤモヤすることが多いみたい。

ということで、ビジネス本ばかり読んでいてロジカルな思考が大好物な男性にも、わかりやすいんじゃないかなって本を紹介します。

心屋仁之助の言うことがよくわからないという男どもが読むべき本 | CLOCK LIFE*より

理屈好きなぼくは飛びつくように買ってしまいました。ちなみにブログで紹介してた心屋さんの本もぼくのKindleに入っております。りゅうさんの文章には引き込まれちゃってついつい買っちゃいます。

ぼくは本書や心屋さんの言っていることがどこまで腑に落ちているのかはわかりませんが、「こういう考え方があるんだー」と知ってから、なかなか生きやすくなった実感があります。

最後にグッときた一文を。

自分で自分を「価値観という牢獄」に入れない限り自由な世界が広がっているのです。

【目次】

プロローグ NLPとは?
Story0 新米店長・舞、NLPと出会う
Part1 プログラムを修正する
Story1 小さな箱から抜け出す魔法のワザ
Part2 信頼関係を作る
Story2 店のみんなと距離を縮めるには?
Part3 新しいプログラムをインストールする
Story3 「言いたいこと」が言える人になる!
Part4 リーダーとして最も大切なこと
Story4 本当に舞が作りたかった店って?

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