上場会社の社長に対する田原総一朗からのツッコミに「起業のリアル」を感じて背筋が凍った

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ベンチャー企業とはどのように運営されているのか。なぜ、起業を選択するのか。

起業のリアル」では、実際にベンチャー企業を興して軌道に載せている社長の、リアルな実情を見ることができる。

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生々しいほどのリアル感で背筋が凍る

田原総一朗が鋭いツッコミをするのは知っていたが、「コレ、このまま載せていいの?」と不安になるくらいに鋭い質問とツッコミをいれていて、少々心配になってしまった。

当社のロゴには「はてな」と「しずく」が隠されています。「はてな」は、いままであたりまえだと思われていたことを疑う視点が大事であることを示しています。一方、「しずく」は、そうやって考えたことを、日々の小さな努力を積み重ねることで突き詰めていこうという姿勢を表しています。

私は企業の命運を分けるのは、しずくの力というか、オペレーションや効率性の部分で、徹底的に改善を繰り返していく力にあると考えています。

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これは、リブセンスの村上社長のインタビューで、田原さんがどうやってジョブセンス(就職求人サイト)を他の求人サイトと差別化して稼いでいくかを質問したときの回答だ。

この時ちょうど、ジョブセンスのGoogle検索結果順位が大幅に落ちてしまったことによる減益で株価がストップ安をつけたニュースを読んだばかりのときだった。

田原さんの「他の求人サイトとどう差別化するか」という質問の回答になっておらず、濁して終わっている。おそらく村上社長自身もネームバリューのあるジョブセンスであればSEOが効いているため、そのSEOが崩れた時の想定をしていなかったのだろう。あるいは問題を認識しつつも、答えを出せてなかったかだ。

本書の元ネタは結構古く、この対談が公開されたのが2013年の8月なので、株価も2500円を超える絶頂期のものだ(2014年11月現在は800円前半)。

背筋がゾクッとした。「考えの詰めが甘いと、こんなことになってしまうのか」と、信じられず、その部分を何度も何度も読み返した。

まさに「起業のリアル」である。

「詰めの甘さ」の危険性、起業をして成長させていくことの実情というものを、田原さんのマシンガンにも似た質問からリアルに感じ取れる。どんな起業本よりもリアル(=現実)を感じ取れるのではないだろうか。

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目次

まえがき

第一章
儲けを追わずに儲けを出す秘密
LINE社長 森川 亮

第二章
「競争嫌い」で年商一〇〇〇億円
スタートトゥデイ社長 前澤友作

第三章
管理能力ゼロの社長兼クリエーター
チームラボ代表 猪子寿之

第四章
二〇二〇年、ミドリムシで飛行機が飛ぶ日
ユーグレナ社長 出雲 充

第五章
保育NPO、社会起業家という生き方
フローレンス代表 駒崎弘樹

第六章
単身、最貧国で鍛えたあきらめない心
マザーハウス社長 山口絵理子

第七章
現役大学生、途上国で格安予備校を開く
e‐エデュケーション代表 税所篤快

第八章
七四年ぶりに新規参入したワケ
ライフネット生命社長 岩瀬大輔

第九章
上場最年少社長の「無料で稼ぐカラクリ」
リブセンス社長 村上太一

第一〇章
四畳半から狙う電動バイク世界一
テラモーターズ社長 徳重 徹

第一一章
目指すは住宅業界のiPhone
innovation社長 岡崎富夢

第一二章
三〇年以内に「世界銀行」をつくる
リビング・イン・ピース 代表 慎 泰俊

第一三章
ハーバード卒、元体育教師の教育改革
ティーチ・フォー・ジャパン代表 松田悠介

第一四章
四重苦を乗り越えた営業女子のリーダー
ベレフェクト代表 太田彩子

第一五章
二代目社長が狙う「モバゲーの先」
ディー・エヌ・エー社長 守安 功

第一六章
ITバブル生き残りの挑戦
サイバーエージェント社長 藤田 晋

特別対談 堀江貴文
五年後に花開く、商売の種のまき方

あとがき

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