「集中・責任・ジョブズの魂」の3つの環境が今のAppleを作った 「僕がアップルで学んだこと」
最近になってApple本を読んでいるほーくえーす(@hawk_a)です。
今回はなんと、Apple本社で働いていた日本人、松井博さんの書いた本を読みました。結構内部の方が出す本って珍しい気がします。
どん底のAppleをよく知らない僕でもわかりやすい、崩壊から復活までのビフォーアフターに始まり、Appleのような環境の作り方実践編まで書いてある本です。
キーワードは「環境の変化」だということがビシビシ伝わってきます。
その中でも、僕が「これ重要だ!」と思った、「集中・責任・ジョブズの魂」について書いてみようと思います。
1.集中できる「環境」
有給の申請や名刺の発注などといった事務手続きでさえもが極めて簡素化されているため、雑務に神経を煩わされることが非常に少ないのです。
via.P48
「雑務は新人のやる仕事だ」とかよく言われてますが、やっぱり雑務はないほうが利益を生み出す仕事に集中できるんじゃないかなぁ。といつも思っております。
会社ではシステム開発をしているのですが、10分に1度鳴る電話で集中力がピタっと途切れたりします。「この実装をすれば使いやすいシステムが…ジリリリリリリリーン …で、なんだっけ?」なんてことが結構あります。
集中できる環境って仕組みから変えなきゃいけないと思うので、ものすごく大変ですが、その分ものすごく効果があることなんじゃないかと。
最近よく言われている「断捨離」は、必要な物を探しやすい環境にして、集中できるようにするために大切なことなんじゃないかと、片付ければ片付けるほど汚くなる部屋にいる僕は思います。切実に。
2.責任が問われる「環境」
Appleは個人に対する責任がものすごいそうです。記憶に新しい「iPhone4・バー置き忘れ事件」なんかはもちろん解雇らしいですが、昨日まで重役だった人が今日はクビになっているなんてこともあるそうです。
僕だと3日で胃潰瘍になる環境です。
ここまでの「責任」はなくとも、やっぱり「任されている」って感覚は大切だなぁ。と思います。
学生の時に働いていたバイト先でキッチンリーダーを任されたときは、料理の提供や他のバイトの育て方、やる気になる雰囲気の作り方など、所詮「アルバイト」ではありましたが、本気でやってました。
それが上手くいくようになってから、自分に自信を持てるようになったし、自身が持てるようになると、次の一歩へのハードルが下がるので、いろんなことに挑戦できるようになりました。
なので、ある程度の責任(=期待)は個人の成長には欠かせないはずです。
そしてAppleの場合は個人の成長が重なって企業の成長になったということは胃潰瘍になりそうな僕でもわかります。
3.ジョブズの魂だらけの「環境」
本書の半分弱は「Appleはどのような経営をして成功したか」で、残りは「そこから著者が学んだことを人生に生かすには」というようなテーマで書かれています。
読み進めていくと、フレーズは違うものの「どっかで聞いたことあるなぁ」という言葉がよく出てきます。
その言葉の数々、まさにジョブズの言葉と同じなんです。
意識しているのかどうかはわかりませんが、著者の松井さんの身体には完全にジョブズの魂が入ってます。本書は「Appleで働く人ってのはジョブズに心から染まっていったんだなぁ」ということが証明できる本でもあります。
トップと同じ魂が社員全体にも染まった時のパワーはものすごいのだなと。
Appleの半端ない情熱を感じました。
最後に
ウワサが絶えない会社なので、すぐ首になるとか変なウワサだと思ってましたが、結構ホントみたいです。
著者の松井さんも言っていた、ジョブズの亡き後のAppleがどうなるかも非常に楽しみです。次のApple本の感想もiMacとMacBook Airで書きたいと思えることを願って、この記事を書き終えたいと思います。
目次(Amazonより)
●第1章 腐ったリンゴはどうやって復活したのか 環境が変わると人も変わる
●第2章 アップルの成功を支える方程式 強さの鍵は 「シンプル志向」
●第3章 最良の職場を創る 私が管理職になったいきさつ
●第4章 社内政治と付き合う 社内政治は必要悪。逃げずに取り組もう
●第5章 上司を味方につける 上司の権限はとてつもなく大きい
●第6章 己を磨く 本当にやりたいことは何だろうか?
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