集中したいのにできない人はネット依存症かも – ネット・バカ
「ネット依存症ですか?」そう聞かれると「自分は関係ないよ」と答える人が結構多いんではないかと思います。では、「最近集中できてないと思いませんか?」という質問に変えてみるとどうでしょうか。
「確かに集中できてないかも…」と感じる人は多いのではないでしょうか。僕は完全にそれで、何かを始めようとしても、意識は「他にやることなかったっけ。あ、今日まだTwitter見てないしGunosyチェックしてないなー」なんて感じになってしまって、なかなか集中できなかったりします。
道具が人間を使うっていう恐怖
ネット・バカによると、これは立派なネット依存だそうです。情報の刺激を求めて次から次へと情報を見て一時的には満足しますが、すぐにまた気になってチェックせずにはいられなくなる状態です。
この本の面白いところは、ネット依存の話から、いかにネットが悪いものかってのを説明している所ではなくて、使う道具に合わせて人の脳は大きく変わってしまうことを科学的に説明して、それがどんな影響を与えるかが書かれている点です。上に挙げた「集中できない」原因は、ネットという道具が、脳を集中できないものに変えてしまうからなのです。
iPhoneで効率的な情報収集ができる環境を作ってみたり、スキマ時間ができたら情報収集するってことが結構好きで、時間が空いたらiPhoneをいじるってのをやってたんですが、そういう行動をしているうちに、脳がもっと刺激を求めるようになってくるそうです。
その結果「情報をゲットできてる」ことに満足してしまって、数時間経つと情報収集した内容は全然覚えてない、なんてことが起こります。心当たりがありすぎて怖くなりました。
別にネットは悪いものじゃない
だからといって、ネットは100%悪いかというとそんなことはなく、ネットを使い続けることによって、リンク先の情報が信頼できるかどうかを瞬時に判断できたり、情報の分析をすぐに行ったり、物事の判断が素早くなったりする能力が成長するそうです。
メール返信しなければならないものを即座に判断して実行したり、軽い調査をするときには適切な検索ワードを使って素早く情報を仕入れたりといった「仕事で使いやすい」能力に関しては、ネット脳の方が役に立つこともあるでしょう。
ただし、論理的に結論を出したり、集中して物事を考えることに関しては弱いという特徴があります。確かに、1つの物事に関して考えていても、気づくと全く違うことを考えていることが多くて、なかなか結論に辿りつけないことがあります。
本を読み進めていくうちに、自分と完全に一致する部分ばかりになってきて、あーこれは依存症だなぁと感じずにはいられませんでした。
ネット依存について知っとけっていうこと
この本を読みながら、小さいころってよく真剣になって何かに没頭してたなーと気づきました。没頭していると話しかけられても気づかないんですよね。その時ってすごく楽しくて心地よい。没頭するってことは、楽しさにつながってるんじゃないかとも思います。
今では何かに集中するってことがあんまりなくなったような気がします。集中できてもほんの数分みたいな。頭のなかには常に一歩ひいた自分がいるというか。
それは「大人になったからだ」と思ってたんですけど、大人になることでワクワクできなくなるんじゃなくて、中学生くらいの時にネットにハマって、それ以来ワクワクするまで集中ができない頭になっちゃったのかもしれません。
本書はネット社会からは決して逃れられないけれど、「ネット社会」は、人間をどう変えるかってことは知っとくといいよ。っていうことなんですよね。自分が集中できないのはネットのせいかもしれないと思えただけでも、これからの生活を考えるキッカケにはなりそうです。
ネットに使われるか、ネットと上手に付き合うか。後者をお望みなら本書を。
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