ムダとは流されることである -書評- 無駄学
効率化と対極の存在、無駄。
無駄を無にしたのがトヨタの有名なカンバン方式。無駄を「無」に変えるためには無駄なしで実現はできません。そうなると無駄は無駄にできないわけで。
流されることこそ「無駄」
成長、コミュニケーションなどなど、世の中で普通に使われている言葉でありながらも、定義があいまいすぎる言葉はいたるところに存在してます。
就活が始まるとしきりに「コミュニケーション能力」とか「やりがい」って言葉を平気で使いますが、あれがどうも気持ち悪い。みんな絶対わかってないだろ。と思ってました。コミュニケーション能力とやらは面接官が足切りに有効だから多用してる印象があり、意味がわかりません。
「無駄」もその一つであり、具体的な意味がよくわかってないにも関わらず多用されてます。
無駄が「やるべきことではない」と定義するのであれば、冒頭のカンバン方式すらこの世には存在しないし、そもそもやるべきことではないかどうかというのは具体的になんでやるべきじゃないのか説明できるもんなんでしょうか。
カネに変えられない行為を無駄というのであればブルーオーシャンなど決して生まれないし、新しい市場が生まれないのであれば、それは停滞でしかない。
そう考えると、無駄は主体性のない行為を指し、思考停止の状態のことを意味するのではないかと思えてくるわけです。
指示されたことを淡々とこなし、できなかったことができるようになる。それに加えて自身の工夫が入るのであればそれはもう主体性に型付けできるし、無駄(=やるべきことではないしカネにならない)ではなくなります。
そんな些細な型付けを無駄だと叫び、大きな結果のみにしか目を向けられない人こそ無駄を愛しているのです。そんな無駄は無駄でしょう。
感じるな、考えろ。
目次(Amazon.co.jp)より
第1章 無駄を科学する
第2章 無駄とは何か
第3章 無駄との真剣勝負
第4章 「ムダとり」最前線
第5章 社会は無駄だらけ
第6章 無駄と資本主義経済
関連記事
-
-
ネットで活動するために知っておくべきこと -書評- 素人の顧客の意見は聞くな
著者はサイトの運営などのコンサルタントをやっている永江一石さん。ブログ「More …
-
-
目的を持たない人に成功なんてありえない -書評- リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか?
只の組織批判本と思うなかれ。 「組織」における「自分」を理解するにはうってつけの …
-
-
自己啓発は哲学 -書評-「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
以前から興味があった苫米地英人さんの本が目に入ったので読んでみました。 自己啓発 …
-
-
表裏一体の化学 -書評- マリス博士の奇想天外な人生
なにこれすごい本の真髄を見てしまいました。 キャリー・マリス。DNA増幅装置 …
-
-
信じられないほど簡単にオブジェクト指向って何?を解決してくれる本
「俺がやらなきゃ誰かやる」が合言葉の社会に生きている僕です。分からないことを分か …
-
-
今回ばかりは耳が痛い…「ムダな努力」の話 -書評- このムダな努力をやめなさい
いつも「刺激的!」と笑いながら読んでいた成毛眞さんの本ですが、今回ばかりは耳が痛 …
-
-
世界を救うユーグレナ -書評- 僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。
株価がグイーンと上がっている東大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」社。 成毛眞さ …
-
-
「楽しさ」は「考え」の先にある。世界を歩いて考えよう!
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! posted with ヨメレバ ち …
-
-
結構有名人のイメージが変わった! 『「有名人になる」ということ』を読んだ
最近勝間本を読むようになった@hawk_aです。 今回は『「有名人になる」という …
-
-
すがたを消した数学者 -書評- 完全なる証明
数学には難問があって、証明した時に大きなニュースになるということは記憶に新しいと …
