目からうろこの思考法!「WHAT」ではなく「WHY」から始めよ! -書評- WHYから始めよ!
2012/12/27
何かを始める時の動機はいろいろあると思うけれど、上手く行くときと行かない時がもちろんあります。
上手く行けばそれでいいんだけど、結構頑張ったつもりなのに上手くいかないこともしばしば。その理由がこの本を読んでとうとうわかってしまった。
多くの人は何をするか(=WHAT)ばかりに気を取られて、なぜ(=WHY)やるかを見失う。ということ。
内容が止めどなく身体に入り込んできて、読んだ後も興奮して心臓バクバク。現時点で今年1番の本です。
追記:本はあんまり…って人も、TEDならすぐに見られるので是非見てみて下さい。(@stiloさん、ご紹介ありがとうございます。)
ここまで追記
「なにをするか」は最大の敵
この本では3つのキーワードが出てきます。「WHAT」「HOW」そして「WHY」です。
WHAT=なにをするか
HOW=どのように
WHY=なぜやるか
世の中の多くの人は「WHAT=なにをするか」を重要視しています。
例を挙げるなら、企業が分かりやすいです。売り上げが落ちたら、一時的に売り上げを上げるために急に安売りを始めるなんて一番わかりやすい例です。
なんでたくさんの人、企業がWHATを重要視するかというと、簡単で早く結果が出るからです。
でもその分早く衰退していきます。薬みたいなもので、一時的には効くけれど本質的にはなにも変わらない。
WHYとは??
もちろんこのことは企業だけじゃなくて個人にも言えます。もちろん僕にも。
僕がブログを始めたのはちょうど半年前くらいです。その時は、ただ単にブログをやって人気になりたいという理由で始めました。
けれども、そんな適当な理由でやっていても人気のブログは作れない。と、この本を読んでわかりました。
「ブログをやっていい感じで注目されれば嬉しいなー」というやり方は、上に書いた企業の安売りのようなもので、本質が抜けています。
確かに、有名なブログもそうでないブログも「ブログ」を発信している面では変わりません。
ただ、有名なブロガーがずっと心に持っているであろうものがあります。
なぜブログを書くのか
ということ。
ブログじゃなくて魅力を見にくる
ブログを書く理由はいろいろあると思いますが、「人を楽しませるのが好きだから」とか、「生活がすごく楽しくなるiPhoneを他の人にも紹介したいから」とかだと思います。
これが「WHY」で、その人の根底にあるものです。
そして、人を楽しませたり、好きなモノを紹介するにはどうすればいいかを考える。これが「HOW」。
その結果、「ブログがいい!書こう!」となります。この人達は目的(=軸)をもってるのですごい魅力を持つブログになるわけです。
人はブログを見にくるんじゃなくて、その人の魅力を見にくるわけです。
この本では、Appleを例に出してWHYの重要性を書いていますが、これ以上ないほどに納得できるものでした。
アップルを際立たせているのは、アップルのWHATではない。それをしているWHYだ。アップルの製品は、かれらの信念に命を吹き込んだものなのだ。
via.P52
最後に
紹介できたのは内容のほんの一部だけです。一部読んだだけでも興奮で心臓バクバクでした。
それくらい説得力がものすごい本。なぜWHYが必要なのか。なぜWHATだけじゃダメなのか。是非この本を読んで興奮して欲しいです。
何のためにブログを書いているのかを考えさせてくれた素晴らしい本でした。
はじめに なぜ、WHYから始めるのか?
第1部 WHYから始まらない世界
第2部 WHYから始まる世界
第3部 リーダーには信奉者が必要
第4部 信じる人間をどう集結させるか
第5部 成功は最大の難関なり
第6部 WHYを発見する
関連記事
-
「伝える」ために必要なことはすべて手塚治虫に学べる -書評- ぼくのマンガ人生
この前書店に行ったら、「岩波新書 30選」なる素敵企画が開催されていました。 い …
-
ムダとは流されることである -書評- 無駄学
無駄学 (新潮選書) posted with ヨメレバ 西成 活裕 新潮社 20 …
-
アメリカ大統領選挙は間接選挙!? – 書評 – 池上彰の政治の学校
人生最初で最後の赤点は社会でした。@hawk_aです。 ホントに生まれてこのかた …
-
我が故郷、石川県の羽咋市神子原のお米をローマ法王が食べたらしい -書評- ローマ法王に米を食べさせた男
石川県在住の@hawk_aです。 わかったブログで紹介されていた本が気になって買 …
-
自己啓発は哲学 -書評-「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
以前から興味があった苫米地英人さんの本が目に入ったので読んでみました。 自己啓発 …
-
すがたを消した数学者 -書評- 完全なる証明
数学には難問があって、証明した時に大きなニュースになるということは記憶に新しいと …
-
楽しんで読書できるようになるまでの本 -書評- 新書がベスト
やっとこの本を「自信をもって」紹介できます。 小飼弾さんの書いた「新書がベスト」 …
-
世界を救うユーグレナ -書評- 僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。
株価がグイーンと上がっている東大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」社。 成毛眞さ …
-
プログラミングができるだけではプロジェクトは成功しない
プログラマーなのに最近は電話対応で1日が終わる僕です。いろんな所でうめき声ととも …
-
信じられないほど簡単にオブジェクト指向って何?を解決してくれる本
「俺がやらなきゃ誰かやる」が合言葉の社会に生きている僕です。分からないことを分か …